明治40年 鉄道ニュース
高野鉄道【新駅開業】我孫子前 1/6
北陸本線 富山駅移転 1/24
軌道法に基づき、京津電気軌道に対して京都市下京区三条通大橋町117番地先〜大津市御蔵町間の軌道敷設特許、並びに命令書が交付 1/24
(奥羽本線)【新駅開業】富根 1/25
宇治電気鉄道、中書島〜宇治間敷設免許 1/26
大阪馬車鉄道 天王寺西門〜住吉社前間軌道条例特許 2/12
名古屋電気鉄道 尾張電車鉄道の事業(未開業)を譲り受ける 2/15
小倉軌道 北方線(城野〜北方間)(馬車鉄道) 開通 2/23
阪神本線【駅廃止】戎 西宮〜打出(香櫨園駅は当時未開業)間 2/20
呉馬車鉄道川原石 〜 本通九丁目軌道法特許 2/26
(中央本線)千種〜 名古屋間に古渡信号所開設 2/
宮津実業協会主唱で宮津電気鉄道株式会社創立準備着手 2/
江之島電氣鐵道 極楽寺トンネル竣工 2/
(東海道本線) 【複線化】清洲信号所〜木曽川間 3/1
玉川電気鉄道(玉電)【開業】道玄坂上〜三軒茶屋間 3/6
京都市会において、明治39年度より8ヶ年計画で総額約1,038万円とし、その財源を外債とする「道路拡張・電気鉄道建設予算」が電気鉄道市営・私設両派と妥協して可決される 3/6
名古屋電気鉄道 申請区間を西春日井郡西枇杷島町 〜 海東郡津島町間に変更 3/8
名古屋電気鉄道 一宮電気鉄道の事業(未開業)を譲り受ける 3/8
京都市会において、京阪電気鉄道 三条乗り入れに関する諮問答申案が可決 3/8
鉄道庁発足、鉄道経営を逓信省から引き継ぐ 3/12帝国鉄道庁官制公布、総裁官房および総務・建設・工務・運輸・計理の5部と線路調査所と北海道帝国鉄道管理局をおく京阪電気鉄道 職制を制定し、総務課、運輸課、建築課、電気課の4課を設置 3/12
(東海道本線)【信号所開設】 友田信号所 金谷〜堀ノ内間、谷峨信号所 山北〜小山間 3/15
東海道・山陽線時刻改正 3/16
列車の増発と速度向上を図る。瀬戸電気鉄道【電化】大曽根〜瀬戸間 電車運転開始 3/17
- 新橋〜神戸間1・2等「最急行」1・2列車(食堂車付、13時間20分運転)、1・2等急行3・4列車(寝台車、食堂車付)
3等急行7・8列車(和食堂車付)
急行11・12列車(新設、食堂車付)
直行13・14列車(上りは岡山)、新橋〜下関間急行5・6列車(新橋〜神戸間新設、寝台食堂車付)
直行15・16列車(寝台食堂車付)
新橋〜大垣、新橋〜名古屋、新橋〜静岡、静間〜神戸(下りは姫路)、名古屋〜明石(上りは姫路)間各1往復運転- 京都〜下関、大阪〜下関間各1往復(いずれも1・2等寝台食堂車付)
大阪〜広島、糸崎〜下関間各1往復
下関〜馬場間上り1本運転- 北陸線 神戸〜富山間2往復(上り1本は姫路)
米原〜富山間2往復運転
京都市会において、嵐山電車軌道(現在の京福電気鉄道嵐山本線)四条堀川東入ル乗入れに関する諮問答申案が可決 3/23
津屋崎馬車鉄道設立。本社を宗像郡下西郷村字根木町2732番地3に置く。資本金5万円 3/26
(東海道本線)【複線化】 名古屋〜枇杷島間 3/27
朝倉軌道 二日市〜甘木間特許取得 3/28
大阪馬車鉄道【社名改称】大阪電車鉄道 3/29
松山電気軌道【開業】 3/
鉄道作業局を廃止し、帝国鉄道庁を開設 4/1
樺太庁発足にともない、樺太庁交通課に移管、平井晴二郎帝国鉄道庁総裁に就任鉄道公報(日刊・旧鉄道作業局報)を発行 4/1
玉川電気鉄道【延伸開業】三軒茶屋〜玉川(二子玉川)間 4/1
阪神電鉄【新駅開業】香枦園 4/1
(東海道本線) 【複線化】枇杷島〜清洲信号所間 4/8
(東海道本線) 【仮乗降場開設】清見寺仮乗降場 興津〜江尻間 4/9昭憲皇太后の清見寺行啓のためお召し列車が停車(奥羽南線)【開業】貨物支線 土崎〜雄物川(現在の秋田港)間 4/10
(東海道本線) 【仮乗降場廃止】清見寺仮乗降場 4/10
有馬電気軌道に対し軌道特許状下付(有馬郡三輪村ノ内高次村〜同郡有馬町字峠堂間 動力電気 軌間1435mm)4/12
(東海道本線) 清洲信号所廃止 4/19
(東海道本線) 【複線化】焼津〜島田間 4/20
満鉄、調査部を設置 4/23
東葛人車鉄道 特許 4/26
(山陰西線) 【延伸開業】鳥取仮〜青谷間(12.9M≒20.76km) 4/28
【新駅開業】浜村、宝木、湖山、鳥取仮停車場畿内電気鉄道株式会社(後の京阪電気鉄道(初代) )専務取締役渡辺嘉一、帝国鉄道庁を訪問し、同庁運輸部庶務課長の太田光熈に人選を依頼 春頃
松山電気軌道株式会社設立 4/
帝国鉄道庁職員救済組合を設く(日本最初の救済組合) 5/1
官設鉄道【駅名改称・貨物駅→一般駅】中樽→上有田 大阪電車鉄道 住吉神社前〜住吉(現在の住吉公園)間軌道条例特許 5/3
観光外人用にトーマス・クック商会に、特定区間の1・2等往復・片道・回遊乗車券と乗車券引換証発売 5/15
(石勝線)【開業】官設鉄道 紅葉山〜楓(貨物営業のみ) 5/16
【新駅開業】楓(貨物取扱所)官設鉄道【開業】紅葉山〜楓貨物取扱所間(貨物営業のみ)5/16
高崎・信越線・北越鉄道時刻改正 5/18上野〜新潟間2往復(最速15時間40分運転)仮免許状下付(北高来郡北諫早村〜南高来郡島原村間)5/18
上野〜直江津、上野〜長野、直江津〜新潟間各1往復運転
磐越西線【仮停車場新設】木流仮停車場 若松〜塩川間 5/19
高松電気軌道に対し軌道特許状下付(高松市新湊町〜大川郡長尾村間他)5/30
東京・丸の内に建設予定の中央停車場(現・東京駅)、初期計画を大幅に拡張、と新聞に 5/31
岩内馬車鉄道岩内橋まで線路延長 5/
(岩越線)【仮停車場新設】木流(若松〜塩川間)箕面有馬電気鉄道【社名変更】箕面有馬電気軌道 6/1
箕面有馬電気軌道に社名変更 6/1
(東海道本線) 【複線化】大府〜大高間 6/13
小倉鉄道 免許状下付(企救郡足立村-嘉穂郡熊田村間 発起人総代三浦泰輔 6/14
(東海道本線) 【仮停車場開業】弁天島 6/15
岡崎馬車鉄道 康生町まで延伸 6/22
京都市(西郷菊次郎京都市長)が原敬内務大臣に京都市営電気鉄道敷設の特許を出願 6/25
那須人車軌道 内務省特許状により営業許可取得 6/26
夕張鉄道 鹿ノ谷〜若菜辺間専用鉄道敷設免許(石狩石炭) 6/27 (山口軌道) 軌道特許状下付(湯田〜新町間)6/28
政府北海道鉄道会社を買収 函館駅 〜 小樽駅(初代)間 北海道鉄道管理局設置 7/1
(手宮線)【旅客営業休止】全線小樽〜手宮間 7/1
(山陽本線)【駅→仮停車場】神代(初代)→神代仮停車場 7/1
関西鉄道(仮)富田浜駅開業。夏期のみ営業7/1
九州(門司〜八代間ほか/717.6km)、 北海道(函館〜小樽/255.8km) の両鉄道買収、 鉄道管理局をおく 7/1
北海道鉄道【買収】函館〜小樽 函館〜旭川間が官設線 7/1
奈良鉄道 富田浜仮停車場開業(夏期のみ営業) 7/1
【買収・国有化】豊州鉄道→官設鉄道 7/1
【買収・国有化】九州鉄道→官設鉄道 7/1
九州鉄道の国有化に伴い 大蔵線→国鉄八代線(→のち人吉線)(小倉裏線)南海鉄道【複線化】堺〜浜寺(現在の浜寺公園)間 7/5
九州鉄道の国有化に伴い 伊万里線→国鉄伊万里線・唐津線→国鉄唐津線
雨宮慶次郎他29名出願による信達軌道株式会社【のちの福島交通】の線路敷設が特許される、762mm、蒸気動力、福島駅前〜保原町、長岡村〜湯野村間及び長岡停車場との連絡線【伊達駅前〜車庫前間)7/6
京阪電気鉄道(初代)大阪事務所を大阪市東区北浜2丁目29番屋敷(現在の中央区北浜2丁目付近)から大阪市東区今橋3丁目2番地(現在の中央区今橋3丁目付近)に移転 太宰府馬車鉄道【社名変更】太宰府軌道 7/17
札幌石材馬車鉄道 軌道特許状下付(札幌郡平岸村大字穴ノ沢〜同郡藻岩村大字山鼻村界間 7.16哩)7/18
豆相鉄道から伊豆鉄道へ三島(現・下土狩)〜大仁間を譲渡 7/18
伊豆鉄道株式会社が豆相鉄道より事業を引き継ぐ。豆相鉄道は解散 7/19
日露、満鉄・シベリア鉄道接続の条約に調印 7/21
入間馬車鉄道 負債軽減のため資本金〜総株数を半分に減少 7/27
京阪電気鉄道(初代) 大阪市北区毛馬(現在の都島区毛馬町 毛馬橋北畔の蕪村公園)において毛馬発電所の起工式を挙行 7/28
札幌石材馬車鉄道株式会社設立 7/
筑後馬車鉄道【社名変更】筑後軌道 7/
中武馬車鉄道【廃止】師岡 〜 青梅間 7/
京都鉄道(京都〜園部間ほか/35.7km)・阪鶴鉄道(神崎〜福知山間/112.8km)・北越鉄道(直江津〜新潟間ほか/138.1km)を買収、国有化 8/1
樺太東線 樺太庁鉄道樺太東線楠渓町〜豊原間(43.3km) で一般運輸営業開始 8/1
信達軌道(旧)設立 8/1
祐徳軌道 【延伸開業】武雄〜高橋間 8/3
官設鉄道(三角線)【簡易停車場新設】赤瀬(あかせ季節営業) 8/5
岩国電気軌道株式会社を資本金10万円で設立 8/5
京都電気鉄道鴨東線 【延伸開業】南禅寺〜蹴上間、鴨東線 木屋町二条〜蹴上間全線開業 8/8
玉川電気鉄道 【延伸開業】渋谷〜道玄坂上間 8/11
画像 wikipedia 江之島電氣鉄道【延伸開業】極楽寺〜大町(現在廃止)間 8/16
【停留所新設】権五郎(ごんごろう)社前・長谷(はせ)・由井ヶ浜・海岸院通・原の台・学校裏・大町商号を祐徳軌道に変更 総武本線【複線化】両国橋〜亀戸 8/19
神戸臨港線【延伸開業】 灘聯絡所〜小野浜荷扱所間(2.0M≒3.22km) 8/20灘信号所→灘聯絡所南海鉄道【駅名改称】浜寺→浜寺公園 8/20
小野浜荷扱所(後の小野浜駅→神戸港駅)開業
関西鉄道【開業】加茂〜木津間 8/21南海鉄道【新駅開業】住ノ江 難波〜浜寺公園間電化 8/21
- 【休止】加茂〜大仏〜奈良間、加茂〜新木津間。本線を木津経由に変更
- 大仏駅休止 (1907年旅客駅廃止:貨物駅として存続)
関西鉄道
東武伊勢崎線【開業】川俣〜足利町(現・足利市)間、【駅移転】川俣 8/27
徳島鉄道【新駅開業】川田(初代。かわだ)8/28
総武鉄道【複線化】両国橋〜亀戸間 8/29
総武鉄道(両国橋〜銚子間ほか/117.8km)・房総鉄道(千葉〜大原間ほか/63.4km)・七尾鉄道(津幡〜矢田新/55.2km)・徳島鉄道(徳島〜船戸/34.6km)を買収国有化 9/1東武亀戸線 総武鉄道(現:JR東日本総武本線)乗り入れ先の総武鉄道が国有化され総武本線となるも、乗り入れは継続美濃電気軌道 軌道線敷設特許状下付 9/5
西大寺電気軌道に対し軌道特許状下付(軌間1067mm、動力電気)9/7
十勝線狩勝トンネル完成により旭川〜釧路間全通 9/8【延伸開業】落合〜帯広(旭川〜釧路間全通)大川町から鳥飼村までの18.5kmの軌道路線(動力 馬力 軌間914mm)の特許が大川軌道に下付 9/11
北海道線の運転系統を全面改正
【新駅開業】狩勝(給水給炭所)、新内(旅客貨物とも取扱わず)、新得、清水、佐念頃、芽室、伏古
- 函館〜池田間1往復(所要26時間)
- 函館〜札幌、函館〜小樽間各1往復
- 中央小樽〜旭川間2往復
- 中央小樽(倶知安)〜落合間(上り倶知安)1往復
- 旭川〜釧路間1往復運転
土佐電気鉄道伊野線【開業】鏡川橋〜咥内間、単線 9/16
大津電気軌道、浜大津〜石山蛍谷【石山寺】間に敷設免許 9/21
高野登山鉄道創立 9/21
(東海道本線) 【複線化】大高〜熱田間 9/26
関西鉄道【複線化】柏原〜天王寺間 9/30
【買収・国有化】関西鉄道(名古屋〜湊町間ほか/452.0km)・参宮鉄道(津〜山田/42.0km) 10/1新木津給水所を新木津給水給炭所に変更南海鉄道【新駅開業】恵美須(現在の今宮戎駅) 10/5
静岡鉄道(旧) 南安東 〜 鷹匠町(現・新静岡)および入江町 〜 清水受新田(うけしんでん、波止場)の軌道敷設特許 10/11
松山電気軌道 軌道特許状下付 10/14
箕面有馬電気軌道創立総会開催、設立(現・阪急電鉄) 10/19
津屋崎馬車鉄道【社名改称】津屋崎軌道 10/20
官設鉄道 【新駅開業】直別 10/25
南海鉄道【新駅開業】玉出(現在の岸里玉出) 10/26
大阪電車鉄道【社名改称】浪速電車軌道 10/29
帝国鉄道庁年報(39年度)を発行 10/
鉄道庁、買収線を含め全線の運賃を統一 11/1
官設鉄道(東北本線) 【駅名改称】一ノ戸→一戸、三ノ戸→三戸 11/1
(八戸線)【駅名改称】八ノ戸→八戸(初代) 11/1
官設鉄道(東海道本線) 貨物支線【延伸開業】官設鉄道(長崎線)【駅名改称】神崎→神埼 11/1
- 沼津〜蛇松間 (2.0M)、平塚支線(1.0M≒1.61km)
- (貨)蛇松(後の沼津港)が正式開業
- 神奈川〜横浜間及び程ヶ谷〜横浜間を区間統合し、神奈川〜横浜〜程ヶ谷間に変更
(総武本線)【駅名改称】四ツ街道→四街道 11/1
官設鉄道(中央本線)下諏訪〜 岡谷間改マイル(-0.1M≒0.16km)11/1
官設鉄道(阪鶴線)舞鶴〜舞鶴海岸荷扱所に営業マイル設定(1.0M≒1.61km)11/1舞鶴海岸荷扱所が正式開業官設鉄道(阪鶴線)神崎〜福知山間改キロ、0.4M≒0.64km短縮 11/1
(参宮線)一身田〜津間が0.1M(≒0.16km)短縮 11/1
(奈良線)加茂〜木津間マイル設定(3.7M≒5.95km)11/1 官設鉄道(豊州本線)【駅名改称】宇ノ島→宇島、刈田→苅田 11/1
(和歌山線)和歌山〜和歌山市間0.1M(≒0.16km)短縮 11/1
- 加茂〜大仏〜奈良間(6.1M≒9.82km)、加茂〜新木津間が正式に廃止
- 加茂〜新木津間(0.4M≒0.64km)正式に廃止 11/1
- 木津〜桜ノ宮間で営業距離が0.2M(≒0.32km)延長
- 駅舎およびレールを撤去開始
南海電気鉄道 天下茶屋〜天王寺間が電化 11/1
旅客運賃を改正し、買収線の各種賃率を統一、全線に適用 11/1
3等1マイルに付50マイルまで1銭6厘6毛、100マイルまで1銭3厘、200マイルまで1銭、300マイルまで8厘、300マイル以上7厘、2等は5割増、1等は2倍とする
中央東線時刻改正 11/2
飯田町〜長野間1往復(所要13時間58分)新橋〜神戸間郵便手荷物列車9・10列車に2・3等客車連結。11月15日急行券発売(41年4月22日発売停止。42年3月25日復活)11/2
飯田町〜松本間1往復
甲府〜長野間2往復運転
新橋〜神戸間急行11・12列車運転休止 11/3
土佐電気鉄道伊野線 枝川〜伊野間が単線で開業 11/7
博多湾鉄道 仮免許状下付(酒殿〜志免間 貨物線)11/9
南海鉄道【新駅開業】大浜 堺 〜 湊間(廃止日不明) 11/11
南海天王寺支線【直流電化】天下茶屋〜天王寺間 11/11
高野登山鉄道が高野鉄道を合併 11/15
北陸線【新駅開業】粟津 11/16
土佐電気鉄道伊野線【延伸開業】枝川〜伊野間、単線 11/17
湊鉄道に改め会社設立(創始者 大谷新介) 11/18
官設鉄道【新駅開業】上幌向 11/25
富士軌道に対し軌道特許状下付 11/29
遊泉寺銅山専用鉄道 小松 〜 遊泉寺 〜 鉱山口間及び加賀八幡 〜 金屋支線からなる遊泉寺銅山専用鉄道が全通。貨物輸送及び旅客輸送開始 11/
岩村電気軌道 電力供給事業を開始 11/
鈴木藤三郎【開業】小名浜馬車軌道 泉〜小名浜間 軌間762mm 12/1
名古屋電気鉄道に対し軌道特許状下付(菊井町〜丹波郡犬山町間)12/10
名古屋電気鉄道 軌道特許状下付(西春日井郡西枇杷島町-海東郡津島町間)12/10
官設鉄道 【旅客貨物取扱い開始】新内 12/15
鈴木藤三郎が小名浜馬車軌道を合資会社東商会に譲渡(1911年4月5日許可) 12/15
尾西鉄道【新駅開業】日比野 12/19
(東海道本線)【複線化】掛川〜袋井間 12/20
南海鉄道【新駅開業】萩ノ茶屋、北浜寺(現在の諏訪ノ森) 12/20
熊本軽便鉄道【開業】安已橋道〜水前寺間 12/20
(官設鉄道)【信号所新設】知床、社台 12/25
官設鉄道(中央本線)大月〜 笹子間に広河原仮信号所を開設 12/26
山口軌道株式会社設立(取締役雨宮敬次郎)12/
札幌石材馬車鉄道 株式会社化
津軽森林鉄道、薄市〜喜良市貯木場間着工
熱海鉄道 人車鉄道から軽便鉄道へ切り替えのため、610mmから762mmへの改軌工事開始
山梨軽便鉄道 大洪水により一時全線不通となる。のち復旧 浜松鉄道株式会社(初代)設立
魚梁瀬森林鉄道 安田川林道に手押し軌道が運航を開始
沖縄起業 電気鉄道敷設が願許可されたが、資金不足のため、特許失効
鉄道関連事件、事故 明治40年
大阪駅清水太右衛門死亡事故 5/31
18時ごろ 大阪駅の駅員の清水太右衛門が同駅西第一踏切で踏切番として勤務中、遮断機をくぐり線路に入った幼女を発見、その時西成線の上下列車が同時に迫って来た。太右衛門も踏切内に飛び込み間一髪で幼女を救ったが、太右衛門は列車と接触し重傷を負い、幼女を気遣いながらも22時間後に入院先で死亡した。死亡前には事故の目撃者の一人から10円もの寄付があり、大阪駅長が発起人となって義捐金を集め太右衛門に贈ろうとしていた。
太右衛門の功績をたたえるため、同年10月に現場付近(後の北区梅田三丁目)に「清水太右衛門殉職碑」が建立された。碑文は帝国鉄道庁総裁平井晴二郎の筆によるもの[2]。1945年の大阪大空襲で破壊されたため、1956年に国鉄総裁十河信二の揮毫で再建された。2007年に大阪駅の改装工事のため阪神高速池田線梅田出入口付近に移設、これ以来JR社員によって数十年ぶりに命日に慰霊式が行われるようになった。
2011年1月、ノースゲートビルディングと立体駐車場をつなぐ通路に移設された。位置の都合上読むのは難しいが、裏面に事故の詳細が刻まれている。
1942年(昭和17年)に太右衛門の行為を描いた紙芝居が大阪鉄道局によって制作された。慰霊碑移設の新聞記事を見た作者の一人の遺族から2011年6月にJR西日本に寄贈され、同社は大阪駅に展示して安全教育に役立てるとしている
奥羽本線 赤岩信号場(現在の赤岩駅)構内で煙害による列車脱線転覆事故発生(後に米沢駅構内に慰霊碑建立) 6/12
世相 明治40年
東京の南商会、長野県に諏訪湖氷滑場を開場 1/10
幸徳秋水ら、日刊「平民新聞」を創刊 1/15
東京で株式暴落(日露戦争後の恐慌の発端) 1/21
上野動物園でライオンの妊娠を確認、初めての経験で対応に苦心、と新聞に(結局、流産) 1/24
大日本蚕糸会総会、東京の華族会館で生糸貿易一億円達成祝賀会を開催 1/27
米国・ワシントン州でも、労働連合協会が排日決議、と新聞に。排日運動拡大のきざし 1/30
乃木希典陸軍大将、学習院院長に就任 1/31
佐藤順一らが積雪期の富士山に登頂、測候所設置の可能性を実証した、と新聞に 2/3
足雄銅山で、坑夫がダイナマイトで見張り所爆破(6日、大暴動に。7日、軍隊が鎮圧) 2/4
幸徳秋水、「平民新聞」で直接行動を主張(後、田添哲司が「議会政策論」を発表し批判) 2/5
生野銀山、三池炭坑でスト(この年、労働争議急増し、明治期最多の年間240件を記録) 2/6
山梨県の小作一致会に解散命令、会員全員400人が土地復権同志会に加盟 2/12
足雄銅山で9割近くが復職、平常に戻る 2/14
東京廃兵院、陸軍予備病院後に開院 2/15
警視庁、自動車取締規則を制定 2/19
法律第1号 明治二十九年法律第十三号(公立学校職員退隠料ニ関スル件)中改正法律 2/20
法律第2号 在外指定学校職員退隠料及遺族扶助料法中改正法律 2/20
北海道幌内炭坑で、坑夫が賃上げなど三一項目の要求掲げデモ行進、気勢あげる 2/21
米井源治郎・明治屋社長らが、ジャパン・ブリュワリーを買収し、「麒麟麦酒」を設立 2/23
法律第3号 北海道地方費法中改正法律 3/1
法律第4号 台湾官設鉄道用品資金会計法中改正法律 3/1
法律第5号 官庁ニ於テ印刷局製造ノ物件買入ニ関スル法律 3/1
北海道・夕張炭坑の運搬夫700人がスト、三割の賃上げを要求 3/2
政府、清国の要請で、滞日中の孫文を国外追放 3/4
法律第6号 貨幣法中改正法律 3/6
鉄道庁発足、鉄道経営を逓信省から引き継ぐ 3/12
法律第7号 郵便法中改正法律 3/12
ニューヨーク株式市場が暴落。日露戦争による通貨過剰流出などで、米国に経済危機 3/14
樺太庁が発足。新領土が軍政から民政に移管 3/15
法律第8号 東京府北多摩郡埼玉県北足立郡境界変更法律 3/18
法律第9号 事業公債条例中改正法律 3/18
法律第10号 鉄道敷設法中改正法律 3/18
法律第11号 癩予防法 [昭6までの題名:癩予防ニ関スル法律]3/19
法律第12号 煙草専売法中改正法律 3/19
法律第13号 裁判所管轄区域変更ニ関スル法律 3/19
法律第14号 戸籍法中改正法律 3/19
法律第15号 韓国鉄道ノ収益勘定欠損補充ニ関スル法律 3/20
法律第16号 千住製絨所据置運転資本増加ニ関スル法律 3/20
法律第17号 関東都督府特別会計法 3/20
法律第18号 樺太庁特別会計法 3/20
退役軍人が社会主義運動撲滅に動くと新聞に 3/22
法律第19号 帝国大学特別会計法 3/25
法律第20号 保税倉庫法中改正法律 3/26
山口孤剣、「平民新聞」掲載の「父母を蹴れ」で家族主義道徳を批判(後、起訴され有罪に) 3/27
→赤旗事件 法律第21号 樺太ニ於ケル租税ニ関スル法律 3/27
明治三十九年度一般会計所属ノ経費ヲ各帝国大学特別会計ニ繰越ス場合ニ於ケル剰余金繰入ニ関スル法律 3/27
法律第22号 法律第23号 学校及図書館特別会計法 3/27
法律第24号 韓国森林特別会計法 3/29
法律第25号 樺太ニ施行スヘキ法令ニ関スル法律 3/29
法律第26号 輸入原料砂糖戻税法中改正法律 3/29
法律第27号 印紙税法中改正法律 3/29
法律第28号 樺太地方裁判所及同管内二区裁判所設置ニ関スル法律 3/29
法律第29号 関税定率法輸入税表中改正法律 3/30
法律第30号 台湾ニ於ケル特別ノ輸入税ニ関スル法律 3/30
法律第31号 国庫出納上一銭未満ノ端数計算ニ関スル法律 3/30
法律第32号 裁判所管轄区域変更ニ関スル法律 3/30
百貨店となった三越呉服店に食堂誕生(洋菓子10銭、和菓子5銭、コーヒー5銭など) 4/1
「帝国国防方針」「所用兵力」など裁可 4/4
堺利彦と幸徳秋水が、路線の違いから平民社を退社(14日、「平民新聞」廃刊となる) 4/6
東京で、「神田区在郷軍人団」創立。初の在郷軍人組織で、約八〇〇人参加 4/9
法律第33号 移民保護法中改正法律 4/10
法律第34号 租税其ノ他ノ収入徴収処分嘱託ニ関スル法律 4/10
法律第35号 薬品営業並薬品取扱規則中改正法律 4/10
法律第36号 和歌山県下郡界変更法律 4/10
法律第37号 日本勧業銀行法中改正法律 4/10
法律第38号 農工銀行法中改正法律 4/10
法律第39号 北海道拓殖銀行法中改正法律 4/10
法律第40号 明治三十四年法律第二十七号(水害地方田畑地租免除ニ関スル件)中改正法律 4/10
法律第41号 鉱業法中改正法律 4/10
法律第42号 種牡牛検査法 4/10
海軍、潜望鏡を潜水艦用兵器として採用 4/12
満鉄、調査部を設置 4/23
法律第43号 森林法 4/23
法律第44号 韓国ニ在勤スル在外指定学校職員ノ退隠料及遺族扶助料ニ関スル法律 [明43までの題名:韓国ニ在勤スル居留民団立在外指定学校職員ノ退隠料及遺族扶助料ニ関スル法律]4/23
法律第45号 刑法 4/24
日本の人口は約4,673万人と、内務省調査 4/25
ニューヨークにメーターつきタクシーが登場 5/1
法律第46号 関東都督府及韓国駐箚軍陸軍軍法会議法 5/1
法律第47号 市町村立小学校教員退隠料及遺族扶助料法中改正法律 5/3
改正華族令公布。有爵者はすべて華族とする 5/8
米国のアンナ・ジャービスが「母の日」を提唱 5/9
英で、第五回ロシア社会民主労働党大会。ボルシェビキ・メンシェビキの対立激化 5/13
法律第48号 朝鮮総督府及関東都督府等在勤官吏ノ恩給及遺族扶助料ニ関スル法律 [明44までの題名:統監府及関東都督府等在勤官吏ノ恩給及遺族扶助料ニ関スル法律]5/15
法律第49号 朝鮮総督府、関東庁及樺太等在勤内地人タル警部補、巡査、看守、判任官ノ待遇ヲ受クル消防手及女監取締ノ退隠料及遺族扶助料ニ関スル法律 [明44までの題名:統監府、関東都督府及樺太等在勤巡査、看守及女監取締ノ退隠料及遺族扶助料ニ関スル法律][大11までの題名:朝鮮総督府、関東都督府及樺太等在勤内地人タル警部補、巡査、看守及女監取締ノ退隠料及遺族扶助料ニ関スル法律]5/15
英仏など、カルタヘナ条約に調印。独の進出に対抗し地中海・大西洋の現状維持めざす 5/16
伊藤博文などの工作で、韓国の朴斉純内閣が総辞職(22日、親日派の李完用内閣が成立)5/21
中国革命同盟会、広東省の黄崗で蜂起 5/22
法律第50号 煙草専売法中改正法律 5/28
東京・丸の内に建設予定の中央停車場(現・東京駅)、初期計画を大幅に拡張、と新聞に 5/31
賃上げを要求した坑夫解雇をめぐり、別子銅山で暴動(6日、軍隊が出動し鎮圧) 6/4
足雄銅山事件の予審決定。180人を起訴 6/5
桃中軒雲衛門が、東京・本郷座で公演(一カ月間満員。浪花節の人気が急上昇) 6/7
リュミエール兄弟、新方式カラー写真を発表 6/10
乙竹岩造「万朝報」に北欧の性教育を紹介 6/17
西園寺首相が、田山花袋・森鴎外など20人を招待(文展の審査員選考の根回し) 6/17
仙台に東北帝国大学を新設。札幌農学校を東北帝国大学農科大学とする 6/22
夏目漱石、「朝日新聞」に「虞美人草」連載開始 6/23
法律第51号 海港検疫法中改正法律 6/25
渡良瀬川遊水地建設に反対する栃木県谷中村(現・藤岡町)を強制取り壊し 6/29
ハーグ平和会議議長、日本の侵略を訴える韓国密使に、会見を拒否(ハーグ密使事件)7/1
韓国で徴兵令公布 7/2
韓国総監・伊藤博文、ハーグ密使事件で、韓国皇帝・高宗を追及(19日、皇帝が譲位)7/3
富山県泊町で、米価高騰に困った婦女500人が、米の移出・船積み差し止めを要求 7/17
福岡県豊国炭坑でガス爆発事故。死者365人を出し、明治期最悪の炭坑災害 7/20
日露、満鉄・シベリア鉄道接続の条約に調印 7/21
第三次日韓協約。韓国が日本の統監下に 7/24
第一回日露協約、調印 7/30 日韓協約に基づき韓国軍解体。軍人を核に各地で反乱・日本軍との衝突が発生(義兵運動) 8/1
仏軍がカサブランカを砲撃、占領 8/4
韓国総監府の経費は五年間で一億円超、内閣に総監府縮小の議論も、と新聞に 8/5
韓国・江華島で、日韓両軍が衝突 8/10
文展審査委員会に岡倉天心など四二人を任命 8/13
戦争防止のためのゼネストを主張した、英独立労働党党首のケア・ハーディが来日 8/19
山川均、「資本論」要約を新聞掲載 8/20
関東を中心に大暴風雨。死者四五九人(25日函館で大火) 8/24
韓国で、新皇帝・純宗が即位 8/27
英露協商調印。イラン・アフガニスタン・チベットなどでの両国の勢力範囲を協定 8/31 法律第52号 裁判所、台湾総督府法院、統監府裁判所及関東都督府法院、関東都督府民政署長又ハ民政支署長相互ノ間ニ於ケル法律上ノ共助ニ関スル法律 [明43までの題名:裁判所、台湾総督府法院、統監府法務院又ハ理事庁ト関東都督府法院トノ間ニ於ケル法律上ノ共助ニ関スル法律]9/5
バンクーバーで、アジア人排斥同盟会が日本人家屋52戸を破損(カナダ政府が損害倍賞) 9/7
韓国の義兵運動激化で、江原道准陽地方での日本人単独旅行が禁止される 9/11
「軍令に関する件」公示。統帥権独立に法的根拠を与え、軍の政治からの独立を強化 9/12
「時事新報」が「美人」募集。米国・「シカゴ・トリビューン」紙の美人コンクールに挑戦 9/15
日露戦争の論功行賞を実施。山県有朋・伊藤博文・大山巌には公爵を授与 9/21
ニュージーランドが植民地から自治領になる 9/26
樺太地名整理調査委員会、地名の日本語化案を、内務省に報告。コルサコフを大泊など 9/27鉄道国有化、予定の17私鉄買収を終了 10/1
韓国・慶尚南道で、反日運動組織の300人と日本の電信後援隊が戦闘 10/7
皇太子嘉仁親王、訪韓し、皇帝を訪問 10/1
ハーグ平和会議閉幕、万国平和条約に調印 10/18
早大創立二五周年記念式典、「都の西北」発表 10/20
憲兵二五四人が、治安維持のため韓国へ出動 10/23
東京・上野で、第一回「文展」が開幕 10/25
警察事務執行に関する日韓取極書調印。韓国の警察行政を日本人警察署がすべて執行 10/29
日米蓄音機製造、設立(現・日本コロムビア) 10/31鉄道庁、買収線を含め全線の運賃を統一 11/1
反乱相次ぐ韓国で、皇帝が帰順奨励の詔勅 12/13
浅野吉次郎、ベニヤ板を独自に開発、製造開始 11/3
仏のコルニュ、ヘリコプターで浮揚に成功 11/13
米大使、林外相に、労働者と高制限のさらに厳重な励行を要請(日米紳士協約の第一号) 11/16
通報艦「淀」、川崎造船所で進水。民間初の1,000トン級軍艦建造 11/19
文芸協会園芸部第二回大会で、坪内逍遥訳の「ハムレット」を上演(翻訳劇の初演) 11/22
東京地裁で、徴兵回避を250円で請け負った官吏・軍医らの公判 11/26
ベルギー、コンゴを併合 11/28
中村屋が新宿に移転。後、文化人のサロンに 12/15
米国主力艦隊、世界一周示威航海に出発 12/16
社会政策学会、工場法をテーマに第一回大会 12/22
日露鉄道会社の満州〜日本間貨物争奪が激化 12/27
カラチで、第一回インド・ムスリム連盟大会。イスラム教徒の政治的結集めざす 12/29
篠原勇作、漢字タイプライターの特許取得 12/30