明治37年 鉄道ニュース
香椎線【開業】博多湾鉄道 西戸崎〜須恵 1/1
【新駅開業】西戸崎、奈多(初代)、香椎(既設)、土井、長者原(初代)、酒殿、須恵
岩越鉄道 郡山〜書多方間全通 1/20
- 【延伸開業】若松〜喜多方(16.6km)
- 【新駅開業】塩川、喜多方
- 下り3本上り4本 3時間25分運転
鉄道軍事供用令公布、鉄道軍事輸送規程制定 1/25
新宿駅 線路増設・電化工事・駅舎改築などのため構内大改良工事に着手 1/
東海道本線【信号所開設】灘信号所(現在の東灘信号場)住吉〜三ノ宮間 2/1
山梨馬車鉄道【廃止】石和 〜 勝沼間 2/2
祐徳馬車鉄道会社を設立 2/7
東海道本線【複線化】浜松〜舞坂間 2/8
九州鉄道 大里〜小倉間【信号所新設】高浜信号所。赤坂信号所廃止 2/9
九州鉄道【聯絡所新設】北篠崎、紫川、南篠崎 2/12
九州鉄道 (小倉裏線) 後の大蔵線に接続し全線開通 2/12
東海道線・山陽鉄道、軍事輸送のため戦時ダイヤに移行 2/14
「特別運行」により新橋〜神戸間2往復26時間運転
神戸〜下関間2往復23時間33分運転。
民間輸送極度に圧迫される
筑後馬車鉄道【開業】田主丸町〜善導寺村(後、善導寺)間 2/16
日本鉄道、新宿駅 構内に電車庫を置く (大正10年7月中野に移転 ) 2/
山梨馬車鉄道【廃止】石和〜勝沼間 2/
社名を伊勢電気鉄道(現在の近鉄名古屋線にあたる路線の一部を建設した伊勢電気鉄道とは別)に改める 2/
京浜電気鉄道全線 軌間を1435mmから1372mmに改軌 3/1
関西鉄道(草津線)【新駅開業】大原(現在の甲賀駅)3/1
武平鉄道に対し仮免許状下付(武田〜平磯間)3/4
山陰西線 【延伸開業】松崎〜倉吉間(3.4M≒5.47km) 3/15
【新駅開業】松崎
上野〜浅草間市街電車開通。鉄道馬車消える 3/18
成田鉄道 成田〜総武鉄道 本所(現在の錦糸町駅)間直通列車運転開始 3/20
総武鉄道【新駅開業】 亀戸 3/29
日本鉄道 【新駅開業】(貨)羽黒 4/1
江之島電氣鉄道【延伸開業】追揚〜極楽寺間 4/1
【新設停留所】姥ヶ谷・音無橋・稲村ヶ崎・砂子坂(いさござか)・極楽寺
北越鉄道【仮停車場→駅】 鯨波4/1
九州鉄道【貨物支線開業】赤池分岐点〜赤池 【新駅開業】(貨)赤池 4/1
総武鉄道【延伸開業】本所(現錦糸町)〜両国橋(現両国)間 4/5
東武亀戸線 【開業】亀戸〜曳舟間 (3.4km) 4/5
総武鉄道(現:JR東日本総武本線)亀戸〜両国橋(現:両国)間で直通運転開始
東武伊勢崎線【開業】 曳舟〜亀戸間(現・亀戸線)開業により、総武鉄道(現・JR総武本線)両国橋駅(現・両国駅)まで直通運転開始 4/5
(東海道本線)【新駅開業】蒲田 4/11
官設鉄道と関西鉄道との間に競争廃止の協定成立 4/25
東武伊勢崎線【廃止】曳舟〜吾妻橋(現・業平橋)間 4/27
(横須賀線)【新駅開業】田浦 5/1
(東海道本線)【信号所開設】野里信号所 大阪〜神崎間 5/1
土佐電気鉄道(初代)伊野線【開業】堀詰〜乗出(現在のグランド通)間が単線で本町線 5/2
土佐電気鉄道(初代)潮江線【開業】梅ノ辻〜桟橋(現在の桟橋通五丁目)間 5/2
北越鉄道 【開業】沼垂〜新潟(旧)5/3
【新駅開業】新潟(初代)
京浜電気鉄道【延伸開業】品川(現・北品川) 〜 八幡(現大森海岸)間 5/8
大森停車場前 〜 八幡間が大森支線
【駅名改称】八幡→海岸駅(二代目)海岸駅(初代)を廃止、【停車場開設】道 【併用軌道→専用軌道】海岸〜沢田(現平和島)間
九州鉄道【信号所新設】藤ノ木信号所 5/8
中武馬車鉄道 師岡の社有建物売却 5/10
総武鉄道 建設免許を返納 5/12
山陰本線【延伸開業】松崎〜青谷間(7.4M≒11.91 km)【新駅開業】泊駅・青谷
山陽鉄道宇品線【新駅開業】 丹那駅(初代)6/12
【開業】九州鉄道 吉塚〜篠栗 【新駅開業】原町、篠栗 6/19
九州鉄道【新駅開業】吉塚
北海道鉄道【開業】亀田(現五稜郭)〜函館間 7/1
【延伸開業】函館(2代)〜亀田 【新駅開業】函館(2代) 【駅名改称】函館(初代)→亀田
北海道炭礦鉄道 色内 〜 手宮間の線路を陸側に移転、使用開始 7/1
岩内馬車鉄道株式会社設立。資本金6万円 7/5
筑後馬車鉄道【延伸開業】善導寺村〜国分村東久留米(後、国道) 7/6
大阪市営電気鉄道 2階建電車(通称、釣電車)の営業運転の許可を受ける 7/7
大阪市工務課(大阪市電) 日本初の2階付き電車を運行開始。1911年運行を廃止 7/7
北海道炭鉱鉄道 輪西(現東室蘭)〜室蘭間開業 7/11
九州鉄道(小倉裏線) 【改称】高浜信号所→富野信号所 7/14
横浜電気鉄道【開業】神奈川〜大江橋間 7/15
北海道鉄道【延伸開業】小沢〜山道 【新駅開業】小沢 【駅廃止】山道 7/18
呉線【仮停車場新設】 浜崎 7/28
北海道鉄道【延伸開業】小沢〜山道 【新駅開業】小沢 7/
(東海道本線)「普通運行」に戻る 7/
山陽鉄道「普通運行」として京都・大阪〜下関間3往復(神戸以西18時間48分運転)、大阪〜柳井津間、岡山〜下関間各1往復運転 7/
京都電気鉄道伏見線支線(稲荷線)【開業】勧進橋〜稲荷間 8/4
(東海道本線)【複線化】舞坂〜鷲津間【新駅開業】稲沢 8/5
北海道官設鉄道 釧路線【延伸開業】浦幌〜豊頃 8/12
【新駅開業】豊頃
忍馬車鉄道【延伸開業】吹上村 〜 吹上駅間 8/15
(東海道線)貨物支線(神戸臨港線)灘聯絡所 〜 小野浜荷扱所間(2.0M≒3.22km)開業。灘信号所を灘聯絡所に改称。小野浜荷扱所(のちの小野浜駅→神戸港駅)が開業
豊州電気鉄道 電灯供給開始(別府町及び浜脇町)8/20
奥羽北線【延伸開業】和田〜神宮寺間 8/21
甲武鉄道 飯田町〜中野間電化(直流600V)8/21
電車運転開始(汽車・電車併用運転のはじめ)
甲武鉄道【新駅開業】千駄ヶ谷
甲武鉄道、デスク型自動信号機使用 8/21
関西鉄道【合併】紀和鉄道 8/27
京都鉄道【延伸開業】 八橋(現・浦安)〜御来屋間 8/28
小倉鉄道 仮免状下付(企救郡足立村-嘉穂郡熊田村間 発起人総代岩田作兵衛 8/30
(東海道本線)「特別運行」新橋〜神戸間3往復運転 9/1
山陽鉄道、日本鉄道「特別運行」実施 9/1
(東海道本線)「普通運行」に移行 9/24
新橋〜神戸間「急行」1・2列車(食堂車付)を各駅停車とするほか、旅客列車削減
岩内馬車鉄道 北海道長官より敷設許可 10/3
河南鉄道【新駅開業】学校前駅(現在の富田林西口) 10/7
平井晴二郎鉄道作業局長官に就任 10/10
北海道鉄道 函館〜高島(現小樽)間全通。2往復運転10/15
青森−函館間主航路となる
【延伸開業】歌棄〜小沢
【新駅開業】赤井川、山崎、紋別、蕨岱、磯谷、蘭越、昆布、真狩、比羅夫、倶知
【駅名改称】宿野辺→駒ヶ岳、山越内→山越、熱郛→歌棄、蘭島→忍路、小樽中央→高島
奥羽南線【延伸開業】新庄〜院内間 10/21
(愛知馬車鉄道) 軌道特許状下付 10/24
九州鉄道【新駅開業】(貨)菅牟田 10/25
豊州鉄道【貨物支線開業】西添田〜庄(0.6M) 10/25
松金馬車鉄道【開業】松任町(後の八ツ矢)〜有松間 11/1
阪鶴鉄道 福知山〜綾部〜新舞鶴(現・東舞鶴)間(綾部〜新舞鶴間は16.4M≒26.39km)官設で開業 11/3
-
舞鶴(現在の西舞鶴)〜舞鶴海岸荷扱所(のちの舞鶴港)間が阪鶴鉄道に貸与
- 【新駅開業】綾部、梅迫、舞鶴(現在の西舞鶴)、新舞鶴(現在の東舞鶴)
- 舞鶴〜舞鶴海岸荷扱所の軍用線も開業
-
大阪〜舞鶴間4往復 5時間48分運転
舞鶴港線 貨物線として開設 11/4
七尾鉄道 七尾〜矢田新間で旅客営業を開始、同区間改マイル(+0.1M≒0.16km)11/10
九州鉄道【複線化】勝野〜小竹 11/10
中国鉄道吉備線【開業】岡山〜湛井間(13.5M≒21.73km)が 11/15
【新駅開業】三門(現在の備前三門)、一ノ宮(現在の備前一宮)、吉備津、稲荷(現在の備中高松)、足守、総社(現在の東総社)、湛井 【延伸開業】岡山〜岡山市間(0.3M≒0.48km)国鉄岡山駅に乗り入れ
岡山市駅を岡山荷扱所に格下げ
日本鉄道【新駅開業】大野 11/22
九州鉄道(貨物線)【支線開業】勝野〜菅牟田(2.7M) 11/25
(実態は菅牟田分岐点(後の磯光駅)〜菅牟田(旧)間(1.1M)の開業)
【新駅開業】(貨)菅牟田(旧)
東海道線直行列車に客扱専務車掌を乗車、乗客保護車掌廃止 11/
日本鉄道品川線【複線化】池袋〜新宿間 11/
豊州電気鉄道 破産宣告(のち和議)11/
中舞鶴線軍港引込み線として開設 11/
(呉線)【貸渡】海田市〜呉(山陽鉄道) 12/1
西成鉄道 鉄道作業局が借上げ 12/1
山陽鉄道【買収】讃岐鉄道 12/1
鉄道作業局が西成鉄道の路線を借上げ 12/1
東京電気鉄道(外濠線)【開業】土橋(新橋駅北口)〜 御茶の水間 12/8
金辺(きべ)鉄道 会社解散 免許失効(1897年3月22日免許 高浜-下山田間)12/8
関西鉄道【合併】南和鉄道 12/9
祐徳軌道 【開業】石木津〜五町田(4M24C)間 12/13
和歌山水力電気 県庁前〔後・市役所前〕〜和歌浦間敷設免許取得 12/14
和歌山電気軌道株式会社 和歌山市駅から海南市黒江船尾中浜敷設免許取得 12/14
北海道官設鉄道釧路線【延伸開業】豊頃〜利別 12/15
【新駅開業】利別、池田
(山陰西線)【延伸開業】倉吉〜八橋(現・浦安)間 12/20
奥羽北線【延伸開業】神宮寺〜大曲間 12/21
官設鉄道【延伸開業】韮崎〜富士見間(21.5M≒34.60km) 12/21
【新駅開業】日野春、小淵沢、富士見
鉄道作業局局報(運輸日報・日刊)を発行 12/21
山梨馬車鉄道【延伸開業】柳町〜甲府駅前間 12/27
京都電気鉄道堀川線【延伸開業】四条西洞院〜京都駅前間 12/28
京都電気鉄道 西洞院線 西四条 〜 西七条(後の七条西洞院) 〜 七条停車場前間(後の京都市電堀川線の一部区間)が開業し、七条停車場前をターミナル駅とする七条停車場前 〜 塩小路高倉 〜 五条小橋 〜 木屋町二条 〜 寺町二条 〜 寺町丸太町 〜 堀川下立売 〜 堀川押小路 〜 西四条 〜 西七条 〜 七条停車場前間の京都市内循環路線が完成
京都電気鉄道 三哲車庫を開設、東洞院車庫を移転
日本鉄道 【給水所開設】中山駅(現在の奥中山高原駅)〜小鳥谷駅間に小繋給水所 12/31
甲武鉄道 飯田町〜御茶ノ水間(0.8M≒1.29km)電車延長運転 12/31
【新駅開業】御茶ノ水
入間郡川越町内に川越電気鉄道が電灯事業を開始。埼玉県内では営利事業による初めての点灯 12/31
京浜電気鉄道【駅廃止】黒門 大横町〜北馬場間、海晏寺 青物横町(現青物横丁)〜鮫洲間 12/
札幌石材馬車鉄道 合資会社発足
「鯖街道」を結ぶ鉄道路線計画が持ち上がる
札幌石材合資会社【社名変更】札幌石材馬車鉄道合資会社
北海道セメント 工場〜我朗採掘場に馬車鉄道敷設(軌間762mm)。(後に我郎は峩朗に改字された)
敦鶴線として建設用地調査
和歌山電気軌道株式会社設立(1940年設立の同名会社とは別)
和歌山電気軌道株式会社によって軌道敷設の免許申請がなされ、その特許を得るもが、日露戦争の影響で軌道敷設工事に着工できず
九州鐵道 宮田線【駅名改称】宮田→桐野
佐賀馬車鉄道【開業】水ヶ江〜諸富(筑後川畔)間
鉄道関連事件、事故 明治37年
世相 明治37年
木下尚江、反戦小説「火の柱」を「毎日新聞」に連載開始 1/1
→木下尚江「火の柱」【青空文庫】
陸・海軍省、日露情勢緊迫を理由に軍旗・軍略事項の新聞・雑誌への掲載を禁止
1/5
日露開戦・不開戦の賭け率は四対六と新聞に 1/7
御前会議で天皇が対露交渉継続を指示 1/12
チェーホフの「桜の園」、モスクワで初演
1/17
旅順の邦人が引揚げ、帰国する 1/18
1月21日 清国、日露戦争に中立を宣言(23日、韓国も) 1/21
鉄道軍事供用法公布。日露戦準備の一環 1/25
「社長・秋山定輔はロシアのスパイ」とのデマから、二六新報社を暴徒が襲撃 1/28
御前会議で対露交渉打ち切り・開戦を決める(6日、栗野駐露公使が対露国交断絶を通告) 2/4
露軍が遼陽から南下、鴨緑江へ向かう 2/5
日露戦争:栗野慎一郎駐露公使が日露交渉の打切りをロシアに通告 2/6
横浜で日本初のサッカー国際試合。東京講師が横浜の外国人チームに九対零で敗れる 2/6
日露戦争:日本海軍が旅順港外のロシア艦隊を攻撃。事実上の日露戦争開戦。仁川沖海戦 2/8
陸軍先遣部隊、韓国の仁川に上陸開始 2/8
露に宣戦布告、日露戦争始まる 2/10
岡倉天心、横山大観、菱田春草らが渡米。天津は翌年、ボストン美術館東洋部長に就任 2/10
アルゼンチンから購入した軍艦「日進」「春日」が横須賀到着 2/16
ジャコモ・プッチーニのオペラ「蝶々夫人」初演(イタリア、ミラノ・スカラ座) 2/17
日韓議定書に調印。韓国の軍事基地化ねらう 2/23
日露戦争、第1次旅順港閉塞作戦実施 2/24
日露戦争、金子堅太郎が対米工作のため渡米 2/24
日露戦争、高橋是清が戦費調達のため渡米 2/24
平壌付近で日露の斥候が衝突、陸戦が始まる
2/28
アメリカ合衆国がパナマ運河を起工する(1914年完成) 2/
「平民新聞」の幸徳秋水が社説で「共通の敵は軍国主義」と主張、日露戦争反対を訴える 3/13
英から輸入の、軍艦用良質石炭四五二七トンが長崎に到着 3/19
第20臨時議会開会(29日まで。戦時会計に関する法律決定) 3/20
米「デーリー・イラストレーテッド・ミラー」紙が、初めてカラー写真を掲載 3/22
第二次旅順港閉塞作戦。後、戦死した広瀬忠佐が「軍神」とたたえられる 3/27
「平民新聞」の社説「嗚呼増税」に発禁処分 3/27
臨時軍事費など、約五億円の軍費支出が設立 3/29
臨時事件費支弁ニ関スル法律 3/30
陸海軍ニ属スル臨時事件費特別会計法 3/30
英でロールス・ロイス一号車が完成 4/1
日本で非常特別税法と煙草専売法が公布 4/1
非常特別税法 4/1
医薬用工業用酒精戻税法中改正法律 4/1
明治三十四年法律第十号(酒精、酒類其他酒精ヲ含有スル飲料輸出下戻金ニ関スル件)中改正法律 4/1
沖縄県酒類出港税則中改正法律 4/1
醤油税則中改正法律 4/1
自家用醤油税法中改正法律 4/1
関税定率法附属輸入税表中改正法律 4/1
輸入原料砂糖戻税法中改正法律 4/1
地租徴収ニ関スル法律 4/1
沖縄県滞納旧租延納法 4/1
煙草専売法 4/1
台湾事業公債法中改正法律 4/1
渡良瀬川沿岸地方特別地価修正法律 4/1
記名ノ国債ヲ目的トスル質権ノ設定ニ関スル法律 4/1
貯蓄債券法 4/1
軍人恩給法中改正法律 4/1
英仏協商が成立する。イギリスにおけるエジプト、フランスにおけるモロッコについて相互の権益を承認 4/8
満州潜入の日本人「軍事探偵」二人が露軍に逮捕される(21日、銃殺刑) 4/12
旅順港付近で露の戦艦「ペトロパブロフスク」が落雷・沈没。司令長官・マカロフ中将戦死 4/13
旅順要塞司令官・スミルノフが旅順到着。旅順司令官・ステッセルと二重指揮で混乱も 4/17
横浜の外国人が旅順陥落期を賭けると新聞に 4/20
米国、仏のパナマ運河会社の資産を4,000万ドルで買収(5月4日、工事開始) 4/22
米国でセントルイス万国博覧会開催。仏からのルイジアナ買収100年を記念 4/30
鴨緑江の戦い。第一軍、ロシア軍を撃破 5/1
吉沢商店政策の日露戦争実写映画を神田・錦輝館で上映し好評。以後、実写映画次々に製作 5/1
第二軍、遼東半島に上陸開始 5/5
ボストン・レッドソックスのサイ・ヤング投手が米大リーグ初の完全試合 5/5
露の捕虜300人を松山臨時救護所に収容 5/11
朝鮮、露との条約破棄 5/18
第20特別議会召集 5/18
第10師団、遼東半島南岸に上陸開始。第一、第二軍の間隙(かんげき)を埋め、北上の態勢がほぼ整う 5/19
日本の写真術の始祖、上野彦馬が死去 5/22
第二軍が激戦の末、遼東半島の金州・南山を占領、極東の露軍主力から旅順を分断 5/26
閣議、韓国の保護国化方針を決定 5/31
ベトナムでファン・ボイ・チャウらがベトナム維新会を設立 5/
大日本労働至誠会の南助松、労働運動組織のため、夕張炭坑を離れて各地遊設に出発 6/5
陸軍中将の児玉源太郎・乃木希典と、海軍中将の東郷平八郎・山本権兵衛を大将に任命 6/6
仏の新聞が日本兵の露兵捕虜虐待を報道 6/12
露・ウラジオストク艦隊が、対馬海峡で運送船「常陸丸」などを撃沈 6/15
満州軍総司令部(大山巌総司令官)を編成。大山転出後の陸軍参謀総長に山県有朋を任命 6/20
芝浦製作所設立(東芝の前身のひとつ) 6/25
トルストイが「ロンドン・タイムス」に戦争の愚を解く「日露戦争論」を寄稿 6/27
第四軍編成。陸軍13個師団中、11個師団の大陸進出が決まる 6/30
タバコが完全専売となり、新製品七種発売 7/1
海軍、バルチック艦隊が到着する前に旅順を攻略するよう、陸軍に要請 7/12
満州軍総司令部、大連に上陸 7/14
ウラジオストク艦隊、津軽海峡を抜け太平洋に進出(後、汽船など五隻撃沈)
7/20
第三軍、旅順周辺の露軍前身陣地を攻撃。予定を約一ヵ月早めて本格作戦に入る
7/26
露の内相、エス・エル党員のテロで死亡 7/28
戦争景気で郵便貯金が前年比八パーセント増と新聞に
7/31
チベット侵入の英軍、ラサを占領(9月ラサ条約)
8/3
「平民黄海開戦。旅順脱出をはかった露艦隊が連合艦隊の迎撃を受け、勢力半減、旅順に戻る
8/10
桂田富四郎が風土病の病原虫を発見。日本住血吸虫と名づける
8/13
蔚山沖開戦。上村彦之丞指揮の第二艦隊が、ウラジオストク艦隊と遭遇し圧勝
8/14
第三軍が第一回旅順総攻撃(〜24日。失敗) 8/19
日露戦争、宗谷沖海戦 8/20
第一次日韓条約に調印。日本が韓国の財政・外交権を事実上掌握
8/22
露がバルチック艦隊の極東派遣を決定 8/24
遼陽開戦始める。第一・二・四軍が遼陽の露軍陣地を総攻撃
8/28
与謝野晶子が旅順包囲軍中の弟を案じる「君死にたまふこと勿れ」の詩を「明星」に発表 9/1
日本軍、遼陽を占領。日本側の死傷者2万3,533人、ロシア側約2万人 9/4
英・チベット、ラサ条約締結。英は権益を入手し、ロシアの南下政策を阻止 9/7
政治学者・浮田和民が「自決するより生きて捕虜となれ」と抗議、論議を呼ぶ 9/18
ライト兄弟が「フライヤー二号」で1キロを越える飛行に成功 9/20
衛生材料廠が「正露丸」など全力製造と新聞に 9/22
愛国婦人会が事務所新築、会員約120万に 9/28
徴兵令改正。後備兵役を五年から10年、補充兵役を7年4ヵ月から12年4ヵ月とする 9/29
モロッコ分割に関して、仏西協定が成立する 10/3
沙河会議。第一・二・四軍が沙河付近で露軍主力を攻撃(〜20日)。日本側死傷者二万四九七人、ロシア側死傷者約四万人 10/10
新造戦艦四隻を待って出港が遅れていた露のバルチック艦隊が、極東に向けリバウを出発 10/14
小田頼造と山口孤剣が、社会主義出版物を箱車に積んで、東海道「伝道」旅行に出発 10/15
日露戦争:バルチック艦隊がリバウ軍港を出港 10/16
沙河で日本軍は弾薬欠乏から攻撃中止。以後、日露両軍が沙河をはさんで対峙 10/20
日本に向けて北海を航行中だったバルチック艦隊がイギリスのトロール船を日本の魚雷艇と誤認、砲撃を加えた(ドッガー・バンク事件) 10/21
第二次旅順総攻撃(〜31日) 10/26
ニューヨークに地下鉄開通。ロンドン・パリ・ベルリンに次ぐ、世界で四番目の地下鉄都市 10/27
九月末までの軍事献金202万円余と新聞に 10/29
米共和党のルーズベルトが大統領に再選 11/8
日蓮宗、博多東公園に完成した元寇記念日蓮銅像前に國祷会を行う
11/9
京釜鉄道全線工事完成(翌年1月1日開業) 11/10
三年三ヵ月をかけ、両国橋架け替え工事完了 11/12
カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルス「共産党宣言」(幸徳秋水と堺利彦訳)発禁 11/13
大本営、第七師団の旅順投入を決定。これにより内地残留の正規師団が尽きる 11/14
婦人矯風会が呼びかけた慰問袋、この日までに1万9,150個集まる 11/19
第三次旅順総攻撃 11/26
ロシア各都市で、学生・労働者が日露戦争に反対し赤旗を上げてデモ。警察・軍隊と衝突 11/29
女性の最新ヘアスタイルは前髪を庇のように前に突き出した二〇三高地髷、と新聞に 12/1
ルーズベルト米大統領、「新モンロー主義」を発表。「ラテンアメリカの警察」を目指す 12/2
第三軍、二〇三高地を占領。直ちに旅順内の砲撃を開始、八日までに露艦艇をほぼ撃沈 12/5
株式会社三越呉服店設立(三井呉服店の営業を継承し、21日、デパートとして開店) 12/6
第三軍、東鶏冠山北砲台を占領 12/18
連合艦隊主力、旅順封鎖を解き、艦船修理のため裏長山列島を出航、呉・佐世保へ向かう 12/20
第21帝国議会召集 12/28
バルチック艦隊主体、喜望峰経由でマダガスカル島到着、スエズ経由艦隊到着を待ち停滞
12/29
第三軍、松樹山占領。旅順要塞攻略ほぼ完了 12/31
年表