採用通知
これは、昭和62年2月に実際に交付された採用通知を一部加工してアップしたものです。注:この採用通知は実際の辞令を加工してアップしたものである。
当時は、未だワープロ等が普及していませんでしたので、採用者の名前は全手書きで行われていました。
当時の国鉄は、新会社への採用にあたっては組織が民間会社に組織変更するのではなく新しい株式会社を国鉄が全額出資する形で発足させ、社員の採用も設立委員会がその責任を負う形で行われました。
これは、国鉄分割民営化に反対していた労働組合の弱体化などの思惑があったと言われており、実際に採用に関してはJRは国鉄とは別会社という認識を貫いてきました、現在でもJRに関しては国鉄時代に使われていた愛称等についてはその著作権を主張しないとされており、法的解釈ではJRは国鉄が出資した会社という認識であるが、実際上は国鉄の組織変更に伴う特殊株式会社という考え方の方が正しいと考えるのは私だけでしょうか。
実際、採用までの約1年間は多くの国鉄職員が疑心暗鬼に陥り、自殺という選択で自らの命を絶った国鉄職員も少なくなかったといわれています。