国鉄改革のあゆみ 「公企業レポート」と呼ばれる労働運動等の動向をレポートしたもの

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こちらでは、国鉄旅客輸送今昔というタイトルで書かせいただきました、blogのindexになります。
    「国鉄改革のあゆみ」は、「公企業レポート」と呼ばれる公共企業体並びに現業機関の労働運動等の動向をレポートしたもので、国鉄改革の時期であったことからコピーをファイリングしていたものを底本としてblogにアップしたものです。
    第80話以前は、こちらをクリックしてください
  1. 国鉄改革のあゆみ 第81話
    公企労レポート、今回は62年1月5日発行のレポートをお届けします。
    こちらは、日本国有鉄道トップの抱負として、杉浦総裁、六本木国労委員長、志摩鉄道労働組合長、松崎動労委員長、杉山日本鉄道労働組合委員長、以上5名の抱負が語られています。
    今回は、杉浦総裁の抱負から引用させていただきます。
    国鉄最後の総裁であった、杉浦喬也氏とはどんな人物だったのでしょうか。
  2. 国鉄改革のあゆみ 第82話
    本日も、昨日に続き、公企労レポートを綴りたいと思います。
    【総裁に就任されて日が浅い中で大世帯の国有鉄道を一枚岩という体制づくりされるまでには、大変ご苦労もあったことと思いますが】
    大組織のトップという者は、よく時代を見なければなりませんし、信念を変えてはいけないと思います。つまり、正しいものであるなら信念を変えないで真っ直ぐに正々堂々と職員に示さなければいけない、これが、トップの第一の責任であるというふうに思っています。
    一般職員、組合の幹部諸君、更に現場の管理者層の方々が、時代の流れをよく見て、こういう改革が止むを得ない、あるいはこれしかないという気持ちを持っていただきたいということについて頭を痛めました。その辺の気持ちの伝え方というものは難しい訳です。
  3. 国鉄改革のあゆみ 第83話
    引続き、公企労レポートをご覧ください。
    今回は、国労六本木委員長の抱負です。
    国労路線、民間会社でも理念は継承発展
    国鉄労働組合が歩んだ理念は継承発展させ。組合員が新体制の中で不安のない状況を作りたい。
    六本木敏氏
    国鉄労組中央執行委員長
    昭和5年5月1日生まれ
    【分割・民営化の年ですが、新年の抱負を伺いたい】
    昨年は、国鉄問題に明けて国鉄問題に暮れたような感じですが、今年も新年早々から新しい事業体に移行するに当たっての職員の希望調書を集約する作業が始まりますので、正月といっても休んでいられない情勢で、年間を通じて忙しい年になると思います。4月になれば新しい体制になる訳ですから、それの仕事に忙殺されることになると思っています。これまで国鉄労働組合が歩んできたいろいろな道を新しい段階で正しく継承発展させその中で個々の組合員が新しい体制の中で将来に不安のないような状況というものを作ることに全力を挙げていきたいと思っています。
  4. 国鉄改革のあゆみ 第84話
    今回は、鉄道労働組合組合長 志摩好達氏の抱負です。
    改革労協の人間関係深度化を目指す。
    いかに左翼から攻撃されても国鉄官僚から無視されても、今日まで改革を訴え続けてきた。
    志摩好達氏
    鉄道労働組合組合長
    昭和7年10月4日生まれ
    【国鉄改革が具体化する4月までは、今まで以上に難しい諸々の解決すべき問題もあろうかと思いますが、新年の抱負を伺いたい】
  5. 国鉄改革のあゆみ 第85話
    今回は、動労中央執行委員長である、松崎明氏の抱負です。
    雇用をパーフェクト守るのが最大任務
    自分の前途に不安をもちながらも立ち上がった組合員の雇用を守ることが動労の責任だ。
    松崎明 氏
    動力車中央執行委員長
    昭和11年2月2日生まれ
    【新しい年に向けまして、委員長の抱負と取り組む課題についてお聞かせ下さい】
  6. 国鉄改革のあゆみ 第86話
    今回日本鉄道労働組合委員長 杉山茂氏の抱負です。同姓同名でプロ野球選手もいますがこちらとは全く別人です。
    一企業一組合の確立に向け全力を尽くす
    磐石の経営基盤を作るため欠かせないのは労使関係です、新しいものを作らねばならない。
    杉山茂氏 
    日本鉄道労働組合委員長
    昭和五年一月三一日生まれ
    【分割・民営化後新生民間会社が発足する新年に当り、取り組みと抱負を伺いたい】
  7. 国鉄改革のあゆみ 第87話
    公企労レポート再び綴りたいと思います。
    今回は、昭和62年1月20日です。
    第3回設立委員会、会社毎の採用者名簿承認予定
    大人事異動中も安全運行に万全を期す
    改革労組協、四段階で完全な単一組織移行を確認
    国鉄は4月1日からの分割民営化まで2カ月余りとなり、準備作業は大詰めを迎えている。 2月10日過ぎには、第3回設立委員会が開かれ、会社毎の採用者名簿が承認される予定。 また、これから年度末にかけては大量の希望退職、特別退職が見込まれ、大規模な人事異動が実施されることになる。この人事異動の最中においても列車の安全運行を確保することは絶対の命題であり、決められたスケジュールどおり遺漏なく、着実に消化されている。
  8. 国鉄改革のあゆみ 第88話
    今回は、現JR東海代表取締役名誉会長、葛西職員局次長(当時)の談話です。
    2月中旬へ最後の採用作業進む
    【民営化に向けて、今後の作業の中心になることについてお聞かせ下さい】
    現在、民営化に向けての作業は大詰めの段階に来ておりますが、その中で職員局が担当していることについて、重要なポイントを申し上げてみます。 まず第一に、職員の採用問題があります。これは設立準備委員会の定めた採用基準並びに採用についての指示事項に基づいて我々としては公平な職員の採用を進めていくということです。具体的な進め方や内容については、すでに種々話題にのぼっていますので新たにつけ加えていうことはありません。公平、公正に定められた手続きに従って進めていくということです。日程的には、2月10日過ぎに第3回設立委員会が予定されていますからその前に名簿を提出して、この委員会で承認をいただくというスケジュールになると思います。
  9. 国鉄改革のあゆみ 第89話
    おはようございます、昨日の公企労レポートの続きを綴りたいと思います。
    おかげさまで、最近blogの訪問者様が毎日怒涛の勢いで増えています。
    今後も、正確な記事の提供に努めて参りたいと思います。
    公企労レポートより
    > 労使関係をどのように形作っていくのかということが問題であります。 昨年以来、国労の内部において現実的でない路線というものに動揺した組合員が組織面では流動化していくつかの独立した小さな組合を作るという傾向が出て来ております。小さな組合がそのままの形で続いていくということは新しい事業体の労使関係は安定的なものになりませんから、我々として期待したいのは一つの流動化が再編成に向かうという形の中で一つの企業体に一つの組合というものを目ざしていく方向であってほしと思います。この期待感から見ておりますと、流動化しそして組織の状況が急速に変動していく過程で、一方は減っていくと共に、改革労組協は完全に多数派を握ったということになります。
  10. 国鉄改革のあゆみ 第90話
    本日も公企労レポートをお送りしたいと思います。
    > あるいは継続性一貫性の維持が非常に大切なことと思います。
    これらを大きな条件として進めていきたいと考えております。3番目の問題というのは、管理体制の問題であります。新会社に移行した時点というのは、経営陣も管理者も職員も大量の退職並びに新会社の採用配置換えということに伴ってガラッと変わっている訳です。就業規則も規程類も変わってくるものもあり、4月1日以降は不慣れな状態が出て来ます。これは人間的にも制度的にもやむを得ないことですが、その中でも職場の秩序が乱れるとか初期の段階において悪い慣行の種子を播くということがあっては、新会社の今後の発展に大きなハンデを背負うことになりますから、そこをどのように維持して行くかが大事なことになります。それを我々としては民営化のメリットが生かせるような職場における秩序というものを作っていくことが大切であります。そのためにまず地に足をつけて行くことを考えていかねばなりません。ある程度不慣れというハンデがありますが、弱体化しないようにそれを乗り切っていく万全の体制と細心の注意を払っていくことが必要だと考えております。
  11. 第91話以降は、こちらをクリックしてください【準備中】

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